19日、中央防疫対策本部によると、この日、重篤症患の数は史上最多の1025人を記録した。前日の1016人に続き、2日連続で1000人を超えている。
また、9日連続で全国の重症者病床の稼動数が1000床を超えている。新型コロナウイルス患者専用に重症患者の病床を確保することも限界だ。
病床不足で救急車内で出産、重症患者の病床稼動、9日連続で1000床
19日、中央事故収拾本部(中収本)によると、全国の重症者の病床稼働率(18日午後5時基準)は、79.1%(1337床のうち1058床を使用)で80%を下回ったが、依然として危険水域の75%を超えている。しかし、新たに確保した重症者の病床数が増加したことにより稼働率が低くなっただけで、使用病床数は前日(1057床)より増えている。
重症者の病床使用数が1000床以上になったのは11日(1003床)からだ。17日には1064床まで増加したのち、若干減少したが、病床の不足はいつ爆発するか分からないまるで時限爆弾のような状況だ。
18日には、キョンギド(京畿道)ヤンジュ(楊州)市在住で新型コロナウイルスに感染していると診断された30代の妊婦が、下血や陣痛を経て救急車で緊急搬送されたが、近隣の16か所の病院から妊婦の受け入れ可能な病床がないという連絡を受け、救急車で乳児を出産する事態も発生した。幸い、産婦と赤乳児に異常はないと伝えられた。しかし、これはまさに病床不足の深刻さを端的に示す事例である。
新型コロナウイルスの患者、救急室も3時間待ち
新型コロナウイルスの重篤患者の増加により、救急現場も混迷を極めている。
大韓応急医学医師会のイ・ヒョンミン会長は15日、大韓医師協会主催のカンファレンスで「救急医療の状況。現場の救急医療現場が感じる疲労感と挫折感、危機感はマスコミの報道よりも深刻である。新型コロナウイルス患者や発熱患者、他の呼吸器疾患の患者が多く、救急室での受け入れ自体が難しい状況。施設及び人手不足が複合的に影響を及ぼすため、早くて1時間、最大3時間ほど待たなければならない」と述べた。
また、救急室に搬送される患者のうち、新型コロナウイルス患者の場合、医療関係者が病院内の感染管理室、地域の保健所、防疫タクシーの呼び出しなどに関する電話業務だけでも2、3時間かかり、最も重要な患者本人にしっかりと対応できないケースが多いというのが、医療現場の声だ。
大韓応急医学医師会のチェ・ソクチェ スポークスマンは「最近、ソウルのある大学病院で心肺蘇生が必要な患者が搬送され、医療関係者が防護服を着用せず心肺蘇生を実施した後、患者の新型コロナウイルス感染が確認された。専攻医の一人は重症者に入院するほど危険な状態となった。このように医療に空白が生じた時に、人手が追加支援されるのではなく、残りの医療関係者の負担が大きくなる状況が繰り返されている」と述べた。15日、中収本のパク・ヒャン防疫総括班長は「重篤患者が1000人を超えると、一般患者の診療にも影響を及ぼしかねない」との懸念を示した。
ソーシャルディスタンスの効果はすぐにでない、n次被害の懸念も
病床を確保してもエクモのような重症者室の必需品と重症者病床の担当者の人手不足問題が深刻な状態だ。このため、一日でも早く重篤患者の数を減らさなければ、医療混乱が懸念される状況だ。
ところが、専門家らは最近急増した重篤患者は、今月初めに発生した新規感染者の遅行指標だとし、今月中旬に発生した7000人を超える新規感染者が、年末から来月初めの間に重篤患者になる可能性があると指摘している。
梨花女子大モクトン(木洞)病院呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は、「すでに増加している感染者と重篤患者に対応するには、医療現場の余力が不足している。新たな措置で感染者を減らすとしても、その効果は2週間後に現れるだろう。その時まで、医療現場がどれだけ持ちこたえることができるかは未知数だ」と述べた。
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