海外の一部の国ではオミクロン株に置き変わりつつあるとされるが、韓国でもオミクロン株の拡散を防ぐための徹底した防疫管理が求められる。
韓国中央防疫対策本部は19日午前0時現在、オミクロン株への感染者が12人追加され、累積178人(国内124人、海外からの流入54人)に増えたと発表した。
オミクロン株への感染者のうち88人がワクチン未接種、1回接種済が4人だった。2回接種済が76人、3回接種済でも4人がオミクロン株に感染していた。
この日、新たにオミクロン株への感染が確認された12人はいずれも海外からの入国者。アメリカが6人で最も多く、イギリス4人、ガーナ1人、タンザニア1人などとなっている。
3回接種済でもオミクロン株への感染が確認されたことで、ワクチン接種の効果に対する議論が続くものとみられる。イギリスでは3回接種がオミクロン株に対する防御効果が71~76%水準だとする報告がされている。単純計算では3回接種をしても、10人のうち3人は感染しうるといえる。
しかし、防疫当局は3回接種が必須だという立場だ。ジョン・ウンギョン疾病管理庁長官は16日、新型コロナウイルスワクチン3回接種に関するブリーフィングで、「3回接種は、デルタ株だけでなくオミクロン株についても感染予防効果が確認されている」、「オミクロン株に先制的に対応するためにも3回接種が必要だ」と強調した。
専門家らは、現在はデルタ株が優勢だが、オミクロン株の拡散防止に向けた防疫対策も必要だと主張する。今月初めに韓国初のオミクロン株感染者が発生し、地域社会への感染が相次いでいるからだ。
梨花女子大附属モクトン(木洞)病院呼吸器内科のチョン・ウンミ教授は、「オミクロン株に感染しても軽症に過ぎないと言われている」としながら、「しかし、現在までに明らかな状況がそうだというだけで、まだ研究事例が十分ではなく、オミクロン株の影響がどうなるかはわからない状況」だと懸念を示した。
モデルナのポール・バートン最高医療責任者(CMO)も、今月14日(現地時間)、イギリス下院科学技術委員会所属の議員らに対し、「オミクロン株は従来のウイルスよりも弱く、それほど深刻だは思わない」、「オミクロン株が近いうちにデルタ株よりも優勢になると思われるが、しばらくは2つの変異株が共存するものとみられる」と話した。
なお世界保健機関(WHO)によると、16日時点でオミクロン株への感染者が確認された国と地域は89に上る。
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