感染者の急増も問題だが、重症患者と死者の増加はもっと深刻である。先月には1週間の一日平均が365人ほどであった重症患者数は、9日には857人に達し最多値を更新した。このため、重症患者病床(ICU)も限界に近づいている。ソウルではICU稼働率が90%ラインに達し、病床で治療を受けることができずに死亡した事例も数十人発生している。「医療システムが崩壊するのではないか」と心配になるほどである。
さらには、「段階的日常回復」(ウィズコロナ)の施行から1か月余りが経つ中、死者は1000人以上増加している。
「最悪」だとする今の危機は始まりにすぎない恐れがある。防疫措置(社会的距離確保)を大幅に強化するなど、可能な非常対策を果敢に施行しなければならない。もとはと言えば、十分な備えなしにウィズコロナを施行したことが今の危機をもたらしたのである。ヨーロッパでは都市封鎖レベルの措置をとっているのに、韓国も防疫強化レベルを今よりも高めるべきだ。そのことによる自営業者たちの苦しみを考えれば、政府も決断が容易ではないだろう。しかし危機を抜け出すよりも優先されるものはない。もちろん被害業者に対する補償は緻密かつ十分でなければならない。
何よりも国民自らが「防疫の主体」だという事実を忘れてはならない。残念だが年末の集まりは自粛し、ソーシャルディスタンスとマスク着用など防疫の基本を忠実に守る必要がある。ブースター接種(新型コロナワクチンの追加接種)も積極的に参加すべきだ。我々が今恐れなければならないのは「コロナウイルス」ではなく「安全不感症」である。
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