医療用酸素の供給支障、政府は対応すべき=韓国報道(画像提供:wowkorea)
医療用酸素の供給支障、政府は対応すべき=韓国報道(画像提供:wowkorea)
新型コロナウィルスの重症者は急増しているのに、医療用酸素の供給が支障を来たす可能性が懸念されている。韓国医療用高圧ガス協会は8日の記者懇談会で、「協会に加入しいるメーカーの中で医療用酸素の生産を放棄する会社が増えている」と明らかにした。2015年末に144社だった医療用酸素の製造会社のうち49社が赤字に耐え切れず生産を取りやめ、現在は95社のみになっているという。

協会は「こうした傾向が続くと、韓国も他国と同様な医療用酸素不足事態に陥る」と警告した。さらに医療用酸素は特性上長距離配送が難しく、個別業者の廃業によって供給できなくなる地域が生じることが予測されている。医療用酸素は高圧ガス専用車で輸送する必要があるだけでなく、病院側の応急需要に合わせて速やかに小口配送しなければならない場合が多いためだという。

新型コロナウィルスのような呼吸器疾患を治療するためには、酸素呼吸器での酸素注入が必要だ。もし協会の警告が現実のものになれば、医療用酸素がないために回復の見込みのある患者が死亡していくのを手をこまねいて見守らなければならない悲劇が続出することは必至だ。インドをはじめとする多くの発展途上国がこのような事態を経験しており、米国などの先進国でも局地的に発生している医療用酸素不足をこれ以上「対岸の火事」だと思ってはならない。足りない物量を海外から輸入することは代案になりにくい。人の生命に直結する医療用酸素の供給を、海外に依存することはできない。

今回の協会の警告は、医療用酸素に適用される保険報酬額が20年以上据え置きされ採算が合わないため、保険報酬額を引き上げてほしいという訴えだ。協会は、保険報酬が海外の主要国に比べて著しく低いと指摘している。2017年の「優秀医薬品製造設備基準(GMP)」の適用に伴う投資・管理費用の上昇分を保険報酬に反映するという政府の約束も守られていない。むしろ、病院側から「後払い」した納品価格をベースに保険報酬額をさらに引き下げようとしており、業界の反発を買っている。政府は即座に業界の現実を見て、適切な対策を講じるべきだ。
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