「油汚れが生地に」韓国ダンキンドーナツ生産工場の暴露映像…警察が一部「捏造」と判断＝韓国報道

韓国のダンキンドーナツの生産工場で、生地に異物が落ちる場面などが映る映像で衛生問題を提起した情報提供者が検察に送致された。

　キョンギド（京畿道）アニャン（安養）トンアン（東安）警察署はダンキンドーナツを運営するSPCグループ傘下の「BR KOREA」がダンキン安養工場の勤務者であり、映像撮影者のAを業務妨害などの疑いで告訴した事件を捜査し、彼に起訴相当の意見を付けて検察に不拘束のまま送致したと9日、明らかにした。

　これを前にAは去る9月24日、安養工場で生地に材料の他に黄色い物質が落ちているなど衛生問題を問う映像を撮影し、韓国革新系の政党「正義党」のカン・ウンミ議員室に情報提供した。

　映像にはドーナツの製造施設の換気扇に油汚れがあったり、正体不明の滴がついている場面が撮られていた。また、油汚れが生地に落ちた場面、シロップを入れた器の内側に黒い物質が付いている場面などが見えた。

　同映像は議員室を通じて韓国放送局KBSに伝えられ、同月29日のニュースを通じて報道され、消費者らを深く失望させた。

　これを受けてBR KOREAは30日「前日の報道で使用された情報提供映像に対する捏造が疑われる状況が発見された」とし、同日午後、警察に捜査を依頼したと発表した。

　BR KOREA側は該当映像とともに警察に告訴状を提出。これを受け取った警察は被告訴人の召喚及び現場検証など関連捜査を進めた。その後、警察はAが映像を一部捏造し、業務妨害行為をしたと判断した。

　これに対してAとともに問題を提起していた全国民主労働組合総連盟のファソム食品労働組合側は同日、電話取材に「現在、メディアで報道されている労働組合側の立場の出処がどこなのかわからない」とし「関連の立場を早いうちに整理して発表する」と伝えた。