深セン公安局竜崗局警察によると、この地区に住む男性A氏が最近、ある宅配業者を名乗る人物からの電話を受け取った。
この宅配業者はA氏の宅配荷物から運送過程のチェックで新型コロナウイルスの陽性反応が出たと話した。そのため、同じトラックで運ばれた他の荷物も含め全て破棄しなければならないとし、A氏に賠償金の支払いを請求。その際、業者側は実際にA氏が注文していた荷物の送り状番号などの関連情報も確認してきたという。
その後、この宅配業者はA氏に二次元コードを送付。これを読み込ませ銀行口座の暗証番号の認証コードなどの情報を記入させたが、認証コードがエラーとなり失敗した。すると、今度はA氏にある携帯アプリをダウンロードするよう要求し、遠隔で操作方法を一つ一つ説明していった。
A氏は指示通り操作を行った後、自身の銀行口座から6件のオンライン決済が行われているのを発見。支払い総額は10万元(約180万円)を超えていた。
警察は、犯人側が上記の過程でA氏の銀行口座の暗証番号の認証コードを入手して口座からの決済を可能にし、10万元以上を騙し取ったと見ている。また、新型コロナウイルスを口実としたこういった詐欺事件は、発覚しにくいとして警戒を強めている。
中国新聞網の取材によると、各宅配業者は、荷物から新型コロナウイルスが検出された場合、その荷物を積んだ車両や一緒に運ばれた荷物の消毒は行うが、破棄することはないという。
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