11日、YTNの報道によると、1980年代にデビューして名を知られたフォークグループメンバーの歌手Aは、先月30日にナムヤンジュ(南楊州)市で開催された野外コンサートに出演したという。
Aはこの日、韓国中南部のチョンジュ(清州)市から韓国北西部の南楊州市まで民間救急車に乗って移動したことが伝えられた。その日は週末で渋滞がひどかったが、Aはサイレンを鳴らして走る民間救急車のおかげで2時間とかからずに目的地に到着した。費用は23万ウォン(約2万2000円)だったという。
A側はYTNを通じて、熱が出て血圧が高くなるなど体調がよくなくて救急車を呼び、ソウルの大きな病院に行こうとしたが、移動中に状態が良くなったので、公演会場に向かったと説明した。
しかしA側は、救急車に乗った後、南楊州市とイベント業者に健康上の問題で遅れるとか、出演が難しいという意志を伝えていなかった。
現行の救急医療法によると、民間救急車も救急患者の搬送以外の目的で使用することはできない。違反した場合、1年以下の懲役または1000万ウォン(約96万円)以下の罰金に処される。
保健福祉部(部は日本の省に相当)と管轄の自治体はこれを把握した後、Aが乗った民間救急車の会社を相手に詳しい経緯を調べ、違反事項が確認された場合、告発する方針だという。
芸能人が自分の仕事に民間救急車を利用したのは今回が初めてではない。ある民間の救急患者搬送業者は、2016年9月から2017年9月の間に芸能人2人を地方の会場や空港などに乗せる用途で6回にわたって救急車を走らせたという。この芸能人は、トロット歌手で、ウルサン(蔚山)空港から蔚山市内のイベント会場まで、韓国南東部のサチョンやチャンウォンからプサン(釜山)まで移動する時に移動時間を少なくするために民間救急車を活用していたことが分かった。
また2013年にはお笑い芸人のカン・ユミが釜山で開催された公演に出演するため、民間救急車を利用。その後、自身のSNSに写真を掲載してネットユーザーから強く批判された。
カン・ユミ側はこの時、119番(韓国も救急と消防の電話番号は119)通報して呼んだ救急車ではなく、民間救急車を利用したというとんでもない釈明をしたため、炎上した。
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