北朝鮮に撃沈された韓国海軍哨戒艦「天安」の艦長を務めていたチェ・ウォニル氏(中央)=(聯合ニュース)
北朝鮮に撃沈された韓国海軍哨戒艦「天安」の艦長を務めていたチェ・ウォニル氏(中央)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2010年に北朝鮮に撃沈された韓国海軍哨戒艦「天安」の名を冠した新型護衛艦の進水式に、当時同艦の艦長を務めていたチェ・ウォニル氏や事件の生存者が参加しないことが8日、分かった。 新型護衛艦に「天安」という艦名が使われることで注目を集めたものの、哨戒艦「天安」の関係者が参加しないことで、9日に開かれる進水式は色あせたものになるとの指摘が出ている。 チェ氏は8日、聯合ニュースの取材に対し、「私が参加することに意味がないと考える」と明らかにした。 また自身のフェイスブックで、哨戒艦「天安」の撃沈事件を巡って誤った情報を流布したユーチューブコンテンツについて放送通信審議委員会が問題ないと判断したとの報道機関の記事を紹介した上で、「大統領が天安(撃沈事件)は北の仕業だと言っているのに、これはどこの国の機構なのか」とし、「明日の天安の進水式への参加はできない」と投稿した。 天安艦戦友会も「生存した乗組員は全員進水式に参加しない」と発表した。 進水式にはチェ氏や事件の生存者のほか、犠牲者の遺族が多数参加すると発表されていたが、チェ氏や生存者が不参加を表明したことで、波紋が広がるとみられる。 海軍は2800トン級新型護衛艦(FFXバッチ2)の7番艦を「天安」と命名した。同艦は対空、対艦、対潜水艦作戦だけでなく、対地攻撃を遂行できる強力な火力を備えている。 政府は、天安艦遺族会や天安艦財団などの要請により7番艦を天安と命名した。
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