ソウル高等裁判所は5日午前、殺人などの容疑で起訴されたチャン被告と夫のアン被告の控訴審3次公判を行った。
この日、弁護人と検察は終結前の最後の被告人尋問を行った。
弁護人尋問でチャン被告は、「死亡当日、被害者(ジョンインちゃん)を足で踏みつけたり、拳で殴ったことはなく、殺害しなければならないという気持ちや、死んでも構わないという気持ちはなかったため、控訴したのか」という質問に、「はい」と答えた。
また、チャン被告は虐待したという事実は認めながらも、「瞬間的な怒りを抑えられず、腹が立って誤ったことをしてしまった」とし、「子どもがご飯を食べなければ健康上問題が生じるかと思い心配になった。汚く食べることも衛生的に心配になった」と話した。
それだけでなく、チャン被告は「子どもを育てる上で当然のことなのに、私が感情をコントロールできなかったため、やってはいけないことをした」とし、「1人目の子どもと同じように育てようという気持ちから、2人目と違うということを認めなければいけないのに、自分の思い通りにならずに腹が立った」と述べた。
そして尋問中、「本当に申し訳なくて言葉にもならず、私が代わりに死にたい」と涙を流した。
検察がチャン被告に、「被害者は死亡し、ここにはいない。取り返しのつかないことをした。この状況にどのように責任を取るつもりか」と問うと、「罰を受ける。毎日ジョンインのために祈り、許しを請いながら過ごしている。法廷で判決が下されれば、どんな罰でも受ける」と話した。
チャン被告は昨年6~10月、ジョンインちゃんを常習的に暴行・虐待し、同年10月13日に足で腹部に強い衝撃を加え死亡させた容疑で裁判にかけられた。アン被告はジョンインちゃんを虐待し、妻のチャン被告の虐待と暴行をほう助した容疑を持たれている。
1審の裁判部はチャン被告に無期懲役、アン被告に懲役5年を宣告した。1審の結審公判で検察はチャン被告に死刑を、アン被告に懲役7年6か月を求刑した。検察と被告人側の双方が1審判決を不服とし控訴した。
ジョンインちゃん事件の2審の結果は遅くとも来月中旬には出るものと予想される。
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