1921年以降に施行されている歩行者の左側通行規則を、右側通行に変更することが妥当かどうかについての研究が始まった。建設交通部が4日に明らかにしたもので、左側通行が身体の特性や交通安全、国際慣例などに合わないという議論が起きていることから、韓国交通研究院に研究を依頼した。研究の結果、右側通行に変更するのが望ましいという結論が出た場合には、来年から国務調整室を主幹として政府レベルで変更作業を進めていく方針だ。
 韓国では最初の近代的規定である大韓帝国規定(1905年制定)で右側通行が決められたが、朝鮮総督府が1912年に「道路取締規則」を改定し、日本と同様に左側通行に変更された。その後1946年に米軍政が車両の通行方向を右側に変更したが、歩行者はそのまま左側通行が維持された。1961年に道路交通法が制定された際も、「歩行者は歩道と車道の区別なく、道路では左側を通行しなくてはならない」と明示された。

 建設交通部が右側通行に対する研究に着手したのは、人口の90%以上が右利きであることや、歩道内で車と対向して歩く場合には緊急時に車をよけやすいことなどを理由に、通行方向を変更すべきとの主張が浮上してきたため。政府は科学的な検証と内外の歩行実態調査などが必要と判断した。


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