アフガニスタンで武装勢力から解放された韓国人帰国者の入院先、京畿道安養市にあるセム安養病院のチャ・スンギュン院長は2日、「患者は長期間の監禁と移動で疲れた状態だが、19人全員の健康は良好な状態」と述べた。病院では午前中に、医療陣が患者の病歴の聞き取り、視診と触診、血液、心電図、レントゲンなどの検査を実施した。
 チャ院長は、家族と会えて患者の状態はよくなったように見えるが、依然として感情の起伏が激しい傾向があり、数人が下痢の症状、またほとんどの人がノミなどに食われ皮膚疾患があると説明した。ある患者は長い間緊張していたせいで、家族と面会後に病棟に移動する途中で失神したが、点滴を受けて現在は異常がないという。

 チャ院長によると、15日程度拉致されていた人が日常生活に戻るには、3~5か月かかる。分散して閉じ込められていたために、それぞれの考えや話がかみ合わず、中には自分の連絡先も思い出せないケースがあるとした。

 病院では3日も引き続き身体検査を行い、今後1~2週間は5人の精神科専門医を配置し、精神科治療を集中的に行う計画だ。


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