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青瓦台(韓国大統領府)国家安全保障委員会(NSC)の常任委員会はこの日、緊急会議後「韓国政府は朝鮮半島の平和プロセスを進めるために、米中露など主要国と活発に協議している。そうした中で、北朝鮮がミサイルを発射したことについて、政府は深い遺憾を表する」と明らかにした。
統一部もNSCの発表文をそのまま伝えた後、「朝鮮半島の情勢を平和的・安定的に維持し、南北間対話と協力を通じて、朝鮮半島の完全な非核化と平和定着、南北関係の進展に向け、一貫して努力する」と述べた。
韓国政府は最近、北朝鮮が南北関係進展の先決条件として敵対政策の撤回を要求してからは、北朝鮮のミサイル発射を「挑発」と表現していない。韓国大統領府は先月28日、北朝鮮が極超音速ミサイルを発射したことについて、朝鮮半島情勢の安定が極めて緊要な時期に発射されたことについて、遺憾の意を表明したが、「挑発」とは言わなかった。
先月15日、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射した時は「情勢の安定が非常に緊要なこの時期に、北朝鮮が続けてミサイルを発射し挑発したことに、深い憂慮を表明する」とし、「挑発」と表現していた。
一部では、韓国政府が表現を変えたことについて、北朝鮮から「ダブルスタンダード」という指摘を受けたことを、意識したものと分析されている。
北朝鮮は先月24日のキム・ヨジョン(金与正)労働党副部長の談話と、同月29日のキム・ジョンウン(金正恩)国務委員長の最高人民会議施政演説などを通じ、対話再開のためにはまず米韓が、北朝鮮に対する「二重の尺度」をなくす必要があると主張した。韓国側は米韓合同軍事演習や各種兵器の試験発射などを行っているのに、北朝鮮のミサイル発射実験だけを「挑発」と表現するのは、「二重の尺度」だと指摘しているわけだ。
韓国政府のこのような努力にもかかわらず、南北関係は当分険しい道を歩むという見方が強い。国連安全保障理事会で、北朝鮮の今回の弾道ミサイル発射を問題視する可能性が高い。また、北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験に対する韓国内の世論が悪化していることも、政府が身動きできる幅を狭めていると見ている。
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