6日、韓国メディアのメイル新聞によると、6日に国会行政安全委員会所属で与党「共に民主党」のハン・ビョンド議員が、警察庁から提出を受けた国政監査資料をもとに、昨年の飲酒運転による交通事故発生件数が1万7247件だったと明らかにした。
これはユン・チャンホ法を施行した2019年(1万5708件)より約10%(1539件)増えた数値だ。
2017年に1万9517件、2018年には1万9381件の計1万9000件余りが発生していた飲酒運転による交通事故は、ユン・チャンホ法を施行した直後の2019年には1万5708件と約3600件が減少した。しかし昨年は1万7247件とむしろ増え、死傷者も2019年2万6256人から昨年2万8350人へと294人増加した。
ハン氏は「コロナ禍で警察による飲酒運転の取り締まりが減ったと誤解し、飲酒運転事故が増えたのではないか」とし、「積極的な取り締まりを続け、飲酒運転を根絶するべきだ」と訴えた。
このように、社会的には飲酒運転に対する処罰が厳しくなっているにも関わらず、有名人などによる飲酒運転が相次いでいる。飲酒運転に対する意識の甘さが指摘され、徹底した教育が必要だとの意見も出ている。
8日、通信社「聯合ニュース」によると、「コメディアンのソル・ミョングンさん(35)が、白昼に泥酔状態で車を運転して交通事故を起こし、警察に摘発された」と報道した。
ソウル江東警察署は、ソルさんを飲酒運転の容疑で立件し、取り調べている。ソルさんは、前日昼12時39分頃、カンドン(江東)区江東駅近くの道路で自分の車を運転し、道路中央分離帯の工事現場の鉄筋に衝突したという。
通報を受けて出動した警察は、ソルさんから酒のにおいがするなど飲酒したことを確認した。飲酒測定の結果、血中アルコール濃度は免許取り消し水準(0.1%以上)だったことが分かった。
7日、京郷新聞によると、飲酒測定を拒否して警察官に暴行を加えたラッパーのNO:EL(ノエル、本名:チャン・ヨンジュン)に対し、事前拘束令状を請求した。
ソウル中央地検は7日、チャン容疑者に無免許運転、飲酒測定拒否、公務執行妨害、傷害、道路交通法違反(自動車破損)などの疑いを適用し、事前拘束令状を請求したと発表した。チャン容疑者に対する拘束前の被疑者審問(令状実質審査)は、今月12日にソウル中央地裁で開かれる。
チャン容疑者は先月18日夜10時半ごろ、ソウルのソチョグ・バンポドン(瑞草区盤浦洞)のソンモ(聖母)病院の交差点で、ベンツを運転中に事故を起こし、そこに出動した警察官の飲酒測定要求に応じず、警察官の頭を突き飛ばした疑いなどが持たれている。
経済紙のヘラルド経済新聞は1日、法務部が1日に明らかにしたところによると、昨年の順法運転教育対象者2万6915人のうち、受講を完了したのは1万321人で、執行率は38.3%にとどまったと報じた。今年の場合、昨年の未履修者と今年の新規対象者まで加わり、8月時点での受講命令対象者は、3万1656人に増えた。しかし、受講完了者は1万1348人(35.8%)に過ぎず、対象者の3分の2が教育を完了していないという。
これについて法務部関係者は、同紙の電話取材で「コロナ禍でソーシャルディスタンスを保たなければならないため、大勢を集めて行う安全教育が開きにくかった」と説明した。
順法運転講義は、交通事故や飲酒運転を犯した人に裁判所が刑の執行猶予とともに宣告する命令の一つ。 普通1日8時間ずつ5日連続で行われるのが一般的だ。
東国大学警察行政学科のクァク・デギョン教授は、「受講命令対象者は、これからも共に生きなければならない社会構成員であるため、心から反省できるように教育する必要がある」とし、「ウィズ・コロナで対面教育が本格的に再開される前に、教育を充実するために法務部で準備する必要がある」と付け加えた。
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