韓国国会　きょうから国政監査＝都市開発不正疑惑などで攻防予想

【ソウル聯合ニュース】韓国国会は政府機関などに対する今年の国政監査を1日から来月2日まで実施する。文在寅（ムン・ジェイン）政権では最後の国政監査となる。

　初日は法制司法委員会、政務委員会、教育委員会、科学技術情報放送通信委員会、外交統一委員会、行政安全委員会、文化体育観光委員会が監査を実施する。

　法制司法委員会では、与党「共に民主党」所属で、来年3月の大統領選の有力候補である李在明（イ・ジェミョン）京畿道知事が城南市長だった時期に行われた同市の土地開発事業を巡る疑惑や保守系最大野党「国民の力」の大統領選有力候補である尹錫悦（ユン・ソギョル）前検事総長が検事総長を務めていた時期に検察が野党に対し、与党の政治家らを告発するよう働きかけたとの疑惑を巡り与野党が激しい攻防を繰り広げるとみられる。

　共に民主党は新型コロナウイルス禍で行われる今回の国政監査を「民生国政監査」と規定し、万全の態勢で野党の政治攻勢を防ぐ構えだ。一方、国民の力は文政権の実態を明かし、審判する場にすると予告している。