生物学的な方法でキシリトールを効率良く大量生産できる技術が国内研究陣により開発された。韓国科学技術院(KAIST)は28日、生命科学科の金政会(キム・ジョンフェ)教授チームが、先端バイオ技術を用い世界最高収率のキシリトール生産微生物菌株とその生産プロセスを開発したと明らかにした。
 金教授チームが開発した高収率キシリトール生産菌株は、遺伝工学技術を通じ、親環境的で人体に無害という生物学的なキシリトール生産法の特徴をそのままに、既存の菌株の生産性制限要因を改善したもの。

 キシリトールはこれまで、シラカバやトウモロコシの茎などの原材料を加水分解することでキシロースを抽出し、ニッケルを触媒として高温・高圧状態で水素添加反応を行うという科学的な方法で生産されていた。重金属を利用することで人体に悪影響を及ぼす可能性もあるほか、工程が複雑でコストもかかるがキシリトールの最終収率は50~60%にとどまるという短所があった。

 新たに開発されたキシリトール生産菌株を用いれば、抽出したキシロースを精製過程を経ずに直接微生物と反応させ、98%以上の収率を上げることができる。大量生産に適用できる高収率の生産菌株の開発は今回が初めてとなり、科学的な生産法に取って代わるものと期待される。金教授チームは、すでに国内バイオ企業と大量生産開始に向けた試験生産テストを終えており、中国や米国、欧州、豪州、南米などの主要キシリトール製造業者を対象に技術移転と商用化を進めている。


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