アフガニスタンでの拉致事件と関連し、韓国と武装勢力タリバンとの交渉が相当合意に近づいているとみられるなか、女性の人質を先に解放する案などがタリバン内部で検討されているもようだ。
 交渉に深く関わっているアフガニスタンの消息筋は27日、聯合ニュースとの間接通話で「数日内にも交渉結果が出るだろう」とし、双方が人質解放に向け方法を探っていると伝えた。人質の安全のため具体的な交渉内容は明かせないとしながらも、来月中旬から始まるラマダン(イスラム教徒の断食月)前に女性の人質を解放する可能性が高いとしている。これをめぐり韓国とタリバン、タリバン内部でやや意見の違いがみられるものの、深刻なものではなくやがて解決されるだろうと話した。

 韓国は人質19人全員を一度に解放するよう求めているのに対し、タリバンは「まず女性を解放した後に男性を解放する」とするなど、双方は細部の解放条件をめぐり協議を進めている。タリバン内部の強硬派は、依然として収監中のタリバン兵8人を先に釈放する案に固執しているが、要求事項が異なる他地域のタリバン勢力はこれに無条件服従していないという。

 ただ消息筋は、女性の人質解放は地域のタリバンが管理しているが、男性の解放は中央のタリバン指導者委員会が決定すると説明した。現在タリバンは「交渉」だけに言及しており、さらなる人質殺害や交渉期限の設定はないとの見方を示している。


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