韓国野党の批判強まる…文大統領の息子への支援金問題で(画像提供:wowkorea)
韓国野党の批判強まる…文大統領の息子への支援金問題で(画像提供:wowkorea)
韓国江原道のヤング(楊口)郡が、文大統領の息子でメディアアート作家として活動しているムン・ジュニョン氏(39)の作品を誘致するために、美術館に支援金を提供した問題で、野党からも批判の声が高まっている。
 
 22日、韓国メディアのニューシスによると、野党「国民の力」のキム・ジェウォン最高委員が「ジュニョン氏の作品に関連して支給された7000万ウォン(約656万円)を入場料の収入で埋めるには、2万1972人の楊口郡民全員が有料で入場しなければならない」と皮肉った。

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 キム最高委員はこの日、自身のフェイスブックに「楊口郡は財政自立度が9.41%で、地方自治体の中で199位だ。楊口郡がどんな理由で、大統領の息子さんの美術品を高い価格で買い取り、何の関連もないパク・スグン美術館に展示したのか」とし、「パク・スグン美術館の紹介文にも、パク・スグン先生と同時代に活動した近現代美術家たちの作品を展示するとなっている」と指摘した。

 続いて「現在の楊口郡長は、2017年の第19代大統領選挙当時、ムン・ジェイン(文在寅)候補の中央選挙対策委員会で本部長を努めた人」と、疑惑を提起した。

 こうした野党の批判に対して、ジュニョン氏は直接反論している。

 メイル新聞は21日、ジュニョン氏が自身の作品に関連した支援金を批判する野党に対し、「政治家たちが偽ニュースを助長している。本当に情けない」と非難したと報じた。

 ジュニョン氏はこの日、自身のフェイスブックに「私が受けた支援金は、美術館が私の作品を展示するために使った購入費」とし、「パク・スグン美術館が作品を購入できるように、楊口郡庁が費用を出すことなどを総じて『支援』と表現する」と書いた。

 同氏は「支援というのは行政用語に過ぎない」とし、「政治家はこの単語を見て喜んでいる。まるで私がコロナの生計支援を受けているかのようにごまかしている」と指摘した。美術館が作品を購入しただけで、本人が無償でお金をもらったわけではないというのだ。

 22日、経済紙マニートゥデイによると、今回の論争についてチン・ジュングォン(陳重権)元トンヤン(東洋)大学教授は、「私も文在寅は嫌いだが、息子に対する美学的評価を父親に対する政治的評価に置き換えるべきではない」と強調した。

 また「文化芸術界には数百年にわたって確立された固有の論理・体系・慣習・慣行がある。自律性は尊重されなければならない」とし、「芸術界の問題はその中で提起され、その中で自ら解決するように放っておくのが良い」と説明した。

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