検察は17日、ソウル東部地裁で開かれた権某被告(31、女)の特定犯罪加重処罰等に関する法律違反(危険運転致死)容疑の公判で、懲役12年を求刑すると要請した。
この日の裁判には、泥酔状態の権被告が運転する車にひかれて死亡した作業員A氏(61)の子どもたちが故人の遺影写真を持って出席した。
この日、証人として出席したA氏の娘は「父は重い臓器損傷と半身切断を受けて亡くなった」とし「被告人を厳しく処罰してほしい」と涙声で訴えた。
検察は「被告人は飲酒運転で処罰された前科があるにもかかわらず、1年も経たないうちに再び泥酔状態で運転し、工事現場の労働者を死亡させた」とし「この事件によって、一家の家長である父親は無惨にも亡くなり、被告人はこれに相応する重刑の処罰を受けるべきだ」と要請した。
一方、弁護人側は最終弁論で「被告人はほぼ毎日涙を流しながら犯罪について後悔している」とし「涙を流しながら書いた反省文の内容を判断し、被告人に最小限の宣告を下してほしい」と訴えた。
権被告は「何の言い訳もできないということは承知しており、遺族には大変申し訳なく思う」とし「無責任に酒に酔ってハンドルを握り、人間として罪を犯したことを心からお詫びする」と述べた。
権被告は5月24日の午前2時ごろ、ソウル市ソンドン(城東)区のトゥクソム駅近くの道路で、地下鉄防音壁を撤去中だったA氏を自身のベンツではねて死亡させたとして起訴された。
事故当時、権被告は時速148キロで車を運転し、血中アルコール濃度は0.188%で免許取り消しレベルであることが分かった。また、権被告は昨年8月にも、飲酒運転で罰金400万ウォン(約36万7千円)の略式命令を受けていたという。
原告の判決公判は、11月12日に行われる予定だ。
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