検問所の関係者は「私たちが仕事をしていたら、窓の外に3頭の象が敷地内に入ってくるのが見えた。象はまず畑に入って野菜を食べ、次に2頭の成獣が鼻を使ってヤシの木を1本倒した」と話した。
現地の警察は通報を受け、検問所の周辺道路を交通規制し、見物していた人たちを避難させた。そのうえで、象と人の接触事故が起こらないよう監視を続けた。「森林公安」と「林業部」のスタッフも協力した。
アジアゾウ3頭は食事を終えると、敷地内の散歩を開始。好奇心旺盛な子どもの象が犬小屋に近づき、小屋の中にいた犬と「交流」を図る姿などが観察された。午後8時頃(現地時間)、3頭はようやく敷地から出て「自然保護区」へ帰っていった。
シーサンパンナ・タイ族自治州とラオス北部の3つの自治体は、約20万ヘクタールに及ぶ「辺境聯合保護区域」を設けている。検問所に侵入した3頭のアジアゾウは、今年初めにラオスからシーサンパンナの「南坪自然保護区」に入ってきた群れの一部と見られる。現地当局は象の接近・侵入時に警戒を呼びかけており、公道には「象出没注意」の標識なども設置している。
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