報告書は2018年12月から今年7月前までは原子炉稼働の兆候がなかったと説明した。
5メガワット原子炉は北朝鮮の核兵器製造の中心施設だ。原子炉稼働後に出る使用済み燃料棒を再処理すれば核兵器の原料となるプルトニウムが抽出される。
報告書は今年2月中旬から7月初旬まで使用済み燃料棒の再処理施設である放射化学研究所が稼働した兆候もあると明らかにした。5か月間の稼働期間は北朝鮮が過去に、5メガワット原子炉から出た使用済み燃料棒の再処理にかかると明かした期間と一致するという。
IAEAは6月にも北朝鮮が寧辺の核施設で使用済み燃料棒からプルトニウムを抽出した兆候があると明らかにしていた。
IAEAは今回の報告書で「北朝鮮の核活動は引き続き深刻な懸念」と指摘し、「5メガワットと放射化学研究所の稼働という新しい兆候は深刻な懸念材料」とした。また、国連安全保障理事会の決議に明白に違反するとして、遺憾の意を表明した。
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