韓国サムスン電子の李在鎔 副会長は「大規模な投資と雇用改革」を打ち出した(画像提供:wowkorea)
韓国サムスン電子の李在鎔 副会長は「大規模な投資と雇用改革」を打ち出した(画像提供:wowkorea)
韓国サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長は、今月13日仮釈放により出所してから11日後の24日「大規模な投資と雇用改革」を打ち出した。「今後3年間に約240兆ウォン(約22兆5540億円)の大規模投資と4万人の雇用」という具体的な期限と数字まで盛り込んだ青写真である。「イ副会長が韓国社会に最も大きく貢献できる方法は、サムスンを今よりも強固な競争力を備えたグローバル企業として育て、高付加価値型の雇用を多く創出することだ」という社会からの期待に応えるという、「度量の大きな」決断である。

イ・ジェヨン の最新ニュースまとめ

イ副会長の決断は「サムスンの未来はもちろん、ポストコロナ以降の韓国経済の当面の課題を解決するための戦略を盛り込んだ」という点でその意味は大きい。サムスンはイ副会長の空白期に、ファウンドリー(半導体受託生産)部門では台湾TSMCとの差が開き、メモリー分野では米インテルなどの強い追撃を受けた。しかしイ副会長が復帰したことで、特有の半導体の超格差経営に拍車をかけることができるようになった。イ副会長は一方で、コロナ事態を受け急成長しているバイオ分野を集中的に育成し「サムスンの未来を牽引(けんいん)する二大軸にする」というビジョンも明らかにした。

サムスンの240兆ウォンの投資の発表で注目される点は、韓国内だけでも年間60兆ウォンずつ計180兆ウォンが投資されるということだ。半導体とバイオなどを中心に4万人を直接採用するなど、韓国内での大規模投資と雇用拡大により今後3年間に約56万人の雇用創出の効果が期待されている。また「青年失業」という韓国社会の難題解決のために、韓国内10大企業のうち唯一「公開採用制度」を続けていることも評価されている。

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