韓国空軍での女性副士官セクハラ被害死亡事件、手抜き捜査疑惑に加え…不起訴・不起訴・不起訴(画像提供:wowkorea)
韓国空軍での女性副士官セクハラ被害死亡事件、手抜き捜査疑惑に加え…不起訴・不起訴・不起訴(画像提供:wowkorea)
手抜き捜査疑惑を生んだ韓国空軍での女性副士官セクハラ被害死亡事件と関連して、軍検察捜査審議委員会は相次いで不起訴の意見を出している。

国防部は19日、軍検察捜査審議委員会が前日に第8回会議を開いたとし、空軍検察捜査指揮・監督などと関連して職務遺棄の嫌疑で立件されたチョン・イクス空軍法務室長と空軍法務室所属高等検察部長などに対する審議を行ったと明らかにした。

軍検察捜査審議委員会は会議で、軍検察側と被疑者たち、そして遺族側の意見を聞いた後、空軍高等検察部長の国選弁護士名簿作成に関連する職務遺棄の嫌疑に対し、不起訴勧告を下した。

国選弁護士名簿作成の職務遺棄の具体的な内容については公開しなかったが、被害者の要請により法務室所属の短期法務官中尉を国選弁護士に指定する過程で、女性優先割り当ての原則を守らなかったという点などと関連しているのではないかという観測が出ている。

軍検察捜査審議委員会はまた、元室長に捜査状況を漏らした公務上の秘密漏洩(ろうえい)の嫌疑で立件された高等軍事裁判所の軍務員に対しても不起訴および懲戒の意見を議決した。

軍検察捜査審議委員会はこれに先立ち、今回の事件の最初の捜査に関与した空軍20戦闘飛行団の軍事警察2人に対しても不起訴を勧告し、遺族側の反発を買っている。

現在、今回の事件に関しては25人が立件され、10人ほどが裁判にかけられる中、20飛行団の軍事警察と軍検事、空軍法務室の捜査指揮・監督ライン関係者は1人も含まれていないという。

結局、空軍女性副士官セクハラ被害死亡事件の初動捜査の過程で手抜き捜査疑惑が提起されたにもかかわらず、責任を負う者はいないということだ。

これと共に軍検察捜査審議委員会は元室長と空軍高等検察部長の捜査指揮・監督に関連する職務遺棄の嫌疑に対しても結論を下さずに次回に延期した。

前日の会議は午後2時から12時までの10時間行われたにもかかわらず、起訴するかどうか判断できなかったということだ。

国防部は「今後も捜査の透明性と公正性を高めるため、今回の事件に関連して進められる主要捜査事項を委員会の審議を経て進める予定だ」と明らかにした。

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