幼稚園と小学校の児童10人のうち3人はアトピー性皮膚炎を患っていることが分かった。教育人的資源部が延世大学医学部の申東千(シン・ドンチョン)教授チームに依頼し、昨年8月から1年間にわたり全国97か所の幼稚園と438か所の小学校を対象に調査した結果から明らかになった。
 調査結果によると、アトピーにかかっている子どもが全体に占める割合は29.5%で、1995年の16.3%、2000年の24.9%から大幅に伸びた。工業団地地域(33.0%)、大都市(31.9%)、中小都市(29.8%)、農村地域(21.5%)の順で割合が高かった。ぜんそくにかかっている子どもの割合は8.0%で、1995年の7.7%、2000年の9.1%とほぼ同水準となった。

 また小学校82か所、幼稚園22か所の計104か所を対象に学校内汚染度などを調査した結果、15.3%の学校から、揮発性有機化合物のベンゼンが共同住宅の勧告基準を超えて検出された。微小粒子状物質は23.5%、二酸化炭素は50.5%の学校が学校保健法上の基準値を超えており、集中力の低下や呼吸器疾患を招く可能性が高いと分析された。

 ただ研究チームは、学校室内の汚染物質濃度がアトピーやぜんそくなどの疾患に関係するかどうかついて、特別な相関関係は見つけられなかったと説明している。


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