朝鮮戦争で殉死した国連軍兵士を祭った釜山の国連記念公園など、朝鮮戦争関連の遺跡が近代文化財に登録される。文化財庁と国防部関係者らは16日に「国防遺跡文化財登録推進会議」を開き、朝鮮戦争に関連した遺跡10~15か所を近代文化財に登録することを決めた。文化財登録を通じ、科学的に保存するとともに遺跡への関心を高めたい考えだ。

1次検討対象となる遺跡は、国連記念公園のほか、朝鮮戦争時に約50万人の新兵を養成した済州道の旧陸軍第1訓練所、最後の防衛線として戦闘が繰り広げられたソウルの延禧高地、営舎の跡や監獄、給水地などが残る慶尚南道・統営の秋峰・竜草捕虜収容所など11か所。1958年以前に建設・形成された国防関連の遺跡のうち、歴史や文化、社会分野で記念となったり象徴的な価値を持つ遺跡が対象に選ばれた。

国連記念公園は国連が管理する世界で唯一の国連軍墓地で、韓国、米国、カナダなど11カ国2300人の戦没将兵が眠る。現代的かつ独特なデザインで、建築史跡としても価値が高い。文化財庁は10月24日の「国連の日」に合わせ、国連記念公園を文化財に優先登録する方針だ。

また、検討対象の遺跡について9月末までに現地調査を終え、年内にも文化財委員会の審議と登録手続きを終える予定だ。

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