ことしは、1991年8月14日に故キム・ハクスンさんが初めて慰安婦の証言をしてから30年の節目を迎える。そこへ「ココスニ」の公開も重なり、いまだに解決されていない問題を考える特別な機会になるものと期待される。
映画「ココスニ」はミャンマーで発見された朝鮮人「慰安婦」女性20人の捕虜尋問報告書に「ココスニ」と名前を記録された主人公を探し、日本軍「慰安婦」たちの行方を追っていく内容。それを通じて、真実追求のドキュメンタリー映画である。
動員された朝鮮人「慰安婦」は20万人と推定されているが、現在までに韓国政府に登録された韓国人「慰安婦」は240人に留まる。映画はこのように歴史から、あるいは私たちの記憶から消された数多くの「ココスニ」の存在を想起させると伝えられた。KBSの番組「時事企画“窓”」製作チームが企画し、同KBSのイ・ソクジェ記者がメガホンを取った。
「ココスニ」を始めとする「慰安婦」の名簿が記された「日本人戦争捕虜尋問レポート No.49」は、米軍の「心理作戦班」が整理した機密文書で、現在のミャンマー北部のミッチーナー地域で捕虜となった朝鮮人「慰安婦」20人の尋問内容が含まれている。20人もの「慰安婦」が同時に捕虜となり、尋問報告書まで残っているケースは他にない。映画はこの報告書をもとに、歴史の中に消え去り、誰も知らなかった「慰安婦」の運命に光を当てる。
ハミャン(咸陽)、チェジュ(済州)、ミャンマー、パキスタン、アメリカ、オーストラリアなど世界各地で朝鮮人「慰安婦」の関連資料を直接探し出し、記録としてのみ存在していたミッチーナーの朝鮮人慰安所の所在地を初めて確認するなど、ドキュメンタリー映画としては異例と言えるほどにスケールの大きな内容となっている。
なお、映画「ココスニ」は10月公開予定。
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