駐中韓国大使館の黄正一(ファン・ジョンイル)政務公使が先月末、腹痛を訴え北京の病院でリンゲル液の点滴を受けたところ急死した事件に対し、韓国と中国の専門家が死亡原因の究明に乗り出した。韓国の国立科学捜査研究所の法医学者2人と中国の医師・薬理学者25人らが15日、北京で死亡究明に向けた協議を行った。
 専門家らは解剖時に摘出した心臓や胃などの臓器標本とスライド資料を集中的に分析した。中国衛生部など関係当局は、今月末までに死因に関する最終報告書を発表することを決めた。しかし韓国の国立科学捜査研究所の法医学者らは、黄公使の臓器標本や病院側の資料・記録、投与した薬物、解剖依頼書などを韓国に持ち帰り、死に至った原因を精密に調査するとしている。

 黄公使は先月28日夕方、近所で購入したサンドイッチを食べ、激しい腹痛と下痢に襲われた。翌29日に北京市内の病院でリンゲル液の点滴を受けている最中、呼吸困難に陥り死亡した。


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