8月15日から公開された映画『今、愛する人と暮らしていますか?』についての紹介を、映画の中のユナ(オム・ジョンファ)の口調を借りて言えば、こんな感じだろうか。ユナは、助詞以外は全て英単語だけをつなげて話し、ヨンジュン(イ・ドンゴン)に叱られるが、この映画に対する感じがそれにピッタリだ。何かあるように見える。ところが英単語をたくさん混ぜて使うからといって、英語が上手なのだろうか?ファッションコンサルタントのユナとホテリアーのミンジェ(パク・ヨンウ)は、友達のような夫婦、建設会社の若手経営者ヨンジュンと照明デザイナーのソヨ(ハン・チェヨン)は“1度も熱くなったことがなかった”クールな夫婦だ。4人の男女は、それぞれのパートナーを変えて片方はラブコメを、もう片方は激情的なロマンスを繰り広げる。もちろん、自分の夫(あるいは妻)が浮気したことを、初めは知らない。
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映画『今、愛する人と暮らしていますか?』は、本当に“柄と色合い”がいい映画だ。一言で“フォーム”が様になっている。イメージにぴったりな役割を演じた美男美女たちは、ブランドで美しく着飾りかっこいい職業を持ち、ソウルと香港で最も良い所だけを選んで通い遊ぶ。 裕福な家柄の娘であるソヨは、美容室からたった今出てきたようなヘアスタイルで、高級ブランドのロングツイードジャケットに真珠のネックレスをして、1人とても辛そうな表情で、焼肉屋で肉を焼いて食べている。珍しい行動だ。トレンディなバーとホテル、おしゃれなショップ、40億ウォンを越えるというヨンジュンカップルの家などを見るだけでも目を喜ばせる。若い女性をターゲットとした小説『Chick-lit』のような雰囲気に熱狂する20~30代女性の関心を引くようだ。多くの男性客の関心を集めるハン・チェヨンとパク・ヨンウのベッドシーンも出てくる。期待よりはややソフトではあるが。
しかし、キャラクターに個性がない。テレビドラマによく出てくる公式のままだ。とくにヨンジュンとソヨ夫婦がそうである。傲慢で冷たい財閥2世は、自身に唯一“礼儀なく”接する女性に惹かれる。外見、金、能力の全てを持った女性は、実は愛されず内面は孤独だ。
結婚後、再び恋に落ちる瞬間、誰もが1度は考えてみるような状況。いざ気になるのは“その後”だ。
「うちの夫は私がいないとダメなの。あなたは私がいないとダメ?」(ユナ)
「それは違う。だけどあなたの夫も同じはず」(ヨンジュン)
“誰々がいないとダメ”というのは錯覚である。一緒に住むとだらしなくなる。昔はあんなに好きだったのに、また違うものを手に入れたがる。自分もそうしておきながら、自分の配偶者は許せない…。この映画は、結婚と愛についてゆっくり考え直してみる人間心理を見せているが、それに踏み込んでみたり、タイトルのように挑発的な問題提起をすることはない。
トレンディドラマが与える以上の何かを成し遂げるのには失敗した。しかし面白い。トレンディドラマが面白いように。
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