遠隔医療世界市場急成長、我々はただ見ているだけなのか=韓国報道(画像提供:wowkorea)
遠隔医療世界市場急成長、我々はただ見ているだけなのか=韓国報道(画像提供:wowkorea)
コロナウィルスの大流行後、先進主要国家の遠隔医療市場が爆発的に成長している。アメリカはコロナパンデミック宣言直後の昨年3月、診療件数全体の遠隔診療が占める割合が13パーセントを記録した。これは2019年の0.15パーセントに比べると100倍近くに値する。フランスは今年4月現在、全国民の20パーセントに相当する1310万人が遠隔医療を体験した。韓国よりもさらにしっかりした医療規制システムを持っている日本もコロナウィルスの大流行後、遠隔診療が大きく増えているという。

世界主要国の遠隔医療市場が急成長しているのは、コロナウィルスの大流行後、患者はもちろん医師たちも非対面診療を好むためだ。アメリカを例に取れば、遠隔医療インターネットプラットフォームのトップランナーであるニューヨークの「テリダック」に患者が個人情報を入力すれば、希望の時間帯に希望する医師を選んで画像もしくは通信診療を受けることができる。ここの会員だけで実に7000万人に達し、主要都市ごとにこのようなプラットフォームが存在する。このように遠隔医療が普及したのは、安価な費用で便利に診療を受けることができ、医師も診療時間が短くなりさらに多くの患者を診ることができ、収入が安定化されるためだという。

韓国も患者たちが遠隔診療を好むのは同様だ。KDI経済情報センターが先週発表したデジタルヘルスケア分野の国民調査によると、アンケートに答えた人の96.8パーセントが「今後需要が増加する」と答えた。特に慢性疾患を持つ人たちが大きな恩恵を得ることができるという回答が多かった。しかし医師団体などの反対により、遠隔医療が10年間足止めを食っている。医師たちは遠隔医療の安全性、大病院に患者が集中する現状、医療事故時の責任の所在などを理由に挙げている。

市場調査会社のスタティスタによると、デジタルヘルスケア産業の世界市場規模は2019年の1060億ドル(約11兆6000億円)から2026年には7390億ドル(約81兆1000億円)に、年平均29.3パーセントの成長が見込まれると予想している。遠隔医療は医療技術に情報通信技術(ICT)を複合させた新しい産業分野だ。医療とICTはともに韓国が世界最高レベルだ。機会を失うことをただ見ていることはできない。政府と医療業界には医療団体が提起した問題点を解消する方案を立てていただきたい。
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