ベトナム政府が韓国のNGO(非政府組織)とともに、ベトナム女性と結婚しようとする韓国人男性の適格性を検証する事業に乗り出す。これは結婚詐欺や人身売買などの非難を受けている両国間の国際結婚の弊害を改善することを趣旨とするもの。
 韓国の女性家族部に相当するベトナム女性連盟は10日、ハノイにある連盟本部で、大邱に本拠を置くNGO、ベトナム女性文化センターと5年間にわたりこうした事業を展開する内容の協定を結んだ。ベトナム女性との結婚を望む韓国人男性は、年齢と職業、月収、家族構成などをセンターに提出し、女性連盟からセンターに派遣された職員が提出内容の真偽確認と結婚の適格性について判断する。また、連盟はベトナム各地に国際結婚支援センターを設置し、韓国人との結婚を望む女性の申請書類を受け付け、身元情報や結婚の意思などを確認した上で、希望者に韓国語教育や韓国文化に関する事前教育を実施する。

 センターのク・ギョフン事務局長は、「以前は韓国男性が年齢や経済的地位を偽るケースが多く、人権侵害の問題も大きかったが、こうした偽りの情報を防ぎ男性に扶養能力があるかを検証する考えだ」と説明している。ベトナム女性が韓国での不法就労を狙い韓国人と結婚し、韓国入国後に姿を消すケースも多いことから、ベトナムの支援センターを通じてこうした不適格な希望者も事前に洗い出す考えで、韓国男性側にもメリットになるものと期待される。


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