中国・杭州市衛生健康委員会、ネット有名人「網紅」さんの脂肪吸引手術死亡事件を「医療事故」と認定

WeChatのオフィシャル・アカウント「健康杭州」によると、7月15日に杭州市衛生健康委員会は「華顔医療美容医院の医療事故に関する初期調査状況の報告」を公表し、杭州市医学会の専門家会議の結果、杭州在住の「網紅（ネット上の有名人）」である戴さんが脂肪吸引手術後に死亡した事件について、医療事故だったとの認識を示した。

　「報告」の全文は以下の通り。


ことし5月2日、戴さんは華顔医療美容医院で脂肪吸引などの手術を受け、術後に感染性ショックを起こした。彼女は緑城医院と浙二医院において治療を受けたが、7月13日に死亡した。

杭州市医学会は専門家による会議の結果、今回の事件は医療事故と認定した。華顔医療美容医院には手術前の基礎知識、手術の方法、手術後の経過観察などの面で不備が認められ、それが患者の死亡と因果関係があるものと考えられる。したがって、全ての責任を負い、すでに被害者側への賠償を行った。また、西湖区衛健局は同医院に警告および罰金、さらに営業停止・改善命令の処分を下した。今回の医療事故に関連する責任者については、今後更なる処分を下す予定である。

　杭州市は今回の医療事故を深く反省し、医療機構の管理体制を強化し、美容整形をめぐる混乱を取り締まっていく。