展示会の様子=16日、ソウル(聯合ニュース)
展示会の様子=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の民族問題研究所が日帝強制動員被害者支援財団と共催する展示会「被害者の声を記憶せよ!強制動員の歴史を展示せよ!」が16日、ソウルの植民地歴史博物館で開幕した。11月7日まで。

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 この展示会では、日本による植民地時代に強制動員された被害者19人の証言映像が公開されている。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」に含まれている長崎市の端島炭坑(軍艦島)に動員され、長崎で原爆の被害を受けた故ソ・ジョンウさんの映像が韓国で上映されるのは初めて。また、長崎の高島炭鉱、福岡県の三池炭鉱の強制動員被害者の証言映像は今年春に撮影されたもので、今回の展示会で初公開された。

 民族問題研究所のキム・スンウン学芸室長は「今回の展示で強制動員被害者は誰だったのか、どのような過程で行くことになったのか、現場で何を感じたのか、言語(意思)疎通はどうしていたのかなどが分かるように証言を構成した」と説明した。

 

 一方、ユネスコの国際記念物遺跡会議(イコモス)共同調査団は12日、産業革命遺産を紹介する東京の産業遺産情報センターが朝鮮半島出身者の強制動員問題を事実上否定しているという内容の報告書を公開した。昨年6月に開所した同センターには、端島炭坑などの資料が展示されている。

 調査団は、センターの展示内容について被害者側からの視点が欠けていると指摘した。

 今回の調査を基に、早ければ今月21日に開かれる世界遺産委員会で日本に強い遺憾の意を表明する内容の決定文を採択する予定だ。

 民族問題研究所は展示会の開幕に合わせて声明を出し、「強制労働の真実を明らかにするために努力してきた韓国と日本の市民は、世界遺産委員会が公開した勧告を支持し、歓迎の意を表する」としながら「世界遺産委員会がこの勧告を採択することを希望する」と強調した。


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