イ・スギョン の最新ニュースまとめ
13日、韓国食品コミュニケーションフォーラムによると、インハ(仁荷)大学食品栄養学科のイ・スギョン教授チームが、最近「南北乳幼児の栄養実態比較」という論文で、このような研究結果を発表した。
研究チームは韓国と北朝鮮の関連資料を利用して、乳児(生後12か月未満)と幼児(12~59か月)の栄養状態を分析した。この論文は韓国栄養学会が発行する学術誌「栄養と健康ジャーナル」(Journal of Nutrition and Health)最新号に掲載された。
研究チームは北朝鮮の資料として、2017年の北朝鮮の複数指標クラスター調査(MICS)報告書を利用した。MICS調査はユニセフ(UNICEF)が支援し、各国政府が行う子供・女性対象の調査。栄養実態をはじめとする、さまざまな指標の調査結果を含んでいる。北朝鮮でこの調査に参加した5歳未満の乳幼児は計2275人だった。韓国の資料は保健福祉部の国民健康栄養調査(2013~2017年)の結果などを活用した。
研究の結果、韓国では乳幼児の出生時の身長・体重が世界の乳幼児の中間値より、身長が高く体重は重かった。北朝鮮は、身長がやや低く体重は軽かった。北朝鮮の乳幼児は韓国より低体重率、慢性栄養不良率、急性栄養不良率は高く、過体重率は低かった。
北朝鮮の乳幼児の低体重率は9.3%と、韓国(0.8%)より12倍も高かった。慢性栄養不良率は11倍(北朝鮮19.1%、韓国1.8%)、急性栄養不良率は4倍(北朝鮮2.5%、韓国0.7%)と、韓国との差を見せた。
過体重率は2.3%で、韓国(3.5%)より高かった。ここでいう栄養不良とは、栄養不足と栄養過剰の両方を含む。栄養不足と栄養過剰が同時に生じる栄養不良の二重負担(double burden of malnutrition)は世界的な現象で、北朝鮮も例外ではなかった。
李教授チームは論文で「北朝鮮の乳幼児の栄養欠乏水準は、20年前の調査時よりかなり改善された。2019年世界乳幼児栄養不良平均(慢性栄養不良21.9%、急性栄養不良7.3%)より低かった」とし、「特に急性栄養不良率は目標値である3%未満を既に達成し『低い』状態だった」と指摘した。
国際機関と北朝鮮政府が行った1998年の調査では、北朝鮮・乳幼児の栄養不足は非常に深刻な水準だった。当時の報告書では、北朝鮮・乳幼児の慢性栄養不良率は62.3%、急性栄養不良率は15.6%に達していた。両指標とも世界保健機関(WHO)の基準による分類で「非常に高い」段階(慢性栄養不良率30%以上、急性栄養不良15%以上)だった。
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