「清掃労働者死亡」ソウル大学、学生に「惑わされるな」=韓国(画像提供:wowkorea)
「清掃労働者死亡」ソウル大学、学生に「惑わされるな」=韓国(画像提供:wowkorea)
清掃労働者の死亡事件が発生した韓国のソウル大学側が学生寮の学生に「虚偽の主張と歪曲報道に惑わされたり、不必要な誤解をせず、真相究明を待ってほしい」と伝えた。

今月10日、ソウル大学の学生生活館ホームページには、企画設備副館長の名前で「最近の生活館の悲しい事件について」というタイトルの告知がアップされた。

館長は「最近、私たちの生活館で衛生員の一人が急性心筋梗塞で休憩スペースで倒れて亡くなるという悲しい事件が発生した。もう一度、衛生員の冥福を祈る」と話を切り出した。

館長は「遺族は今後、労災保険金の申請のために生活館に協力を要請し、生活館は公団の労災調査に誠実に協力することにしたし、これからも変わらず労災関連調査に誠実に協力する予定だ」と明らかにした。

彼は「しかし、民主労総一般労組側が悲しい事件を悪用し、何人かの他の衛生員たちと遺族を煽って勤務環境が劣悪であったとか、職場内のパワハラがあったなど事実関係を歪曲してまで一方的な主張を繰り広げる記者会見を開き、関連記事がマスコミに偏向報道されて生活館はもちろん、ソウル大全体の名誉を毀損している」と主張した。

また「事実関係を正確に把握しようとする努力もせず、労組側の虚偽の主張が一方的に報道されて、多くの人々に消費され、政界などでは、これを政治的に悪用しようとする動きも見られる」と強調した。

館長は「残念で悲しい事件だが、だからといって労災認定を受けるために誠実に業務をしている管理者を無理矢理に加害者にすることはできない」とした。

また、「大学本部と生活館は、労災調査に誠実に協力し、これまで勤務環境の改善のために最善を尽くしたが、まだ足りない点がある場合は改善するという基本的な立場を表明しており、詳細については事実関係を検討し解明する予定だ」と述べた。

先月26日、ソウル大学の寮清掃労働者イ某(59)氏が休憩室で死亡したまま発見された後、大学生オンラインコミュニティ「エブリタイム」ソウル大の掲示板には、事件の真相究明と再発防止対策を必要とする記事の投稿が相次いだ。

ソウル大では2019年にも60代の清掃労働者が死亡する事件が発生したためである。

さらに労組と遺族は、イ氏が100ℓの袋を毎日6〜7個運ぶ重労働に悩まされ、職務に不必要な外国語、中国語の試験を受けさせる等のパワハラを受けたと主張した。特に試験の結果を公開して侮辱を与えた会議の時、スーツを着ることを要求したという事実が知らされ、ネチズンの怒りを呼んだ。

これに対してソウル大側は「試験を受けたのは清掃労働者が働く場所をよりよく知ることを希望したもので、会議に出席するときのスーツを着ろと言ったのはすぐに退勤しろという趣旨だった」と釈明した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88