イ・サンホ の最新ニュースまとめ
きのう(1日)韓国 産業通商資源部(経済産業省に相当)によると、韓国の上半期の輸出額は 前年同期対比で26.1%増加した3032億4000万ドルであった。11年ぶりに最も高い増加率を記録し、史上初の3000億ドルを突破した。しかし 輸出好調の勢いとは異なり、製造業の生産・出荷は3か月連続で減少し、稼働率指数が下落している。統計庁が発表した5月の製造業稼働率指数(2015年を100の基準)は99.1%で、前月対比で0.1p下落するなど、3か月連続の下落をみせている。
生産が一時的に減ったとしても 商品が売れるスピードが速ければ、これは 再び生産増加へとつながる可能性が高い。しかし 商品が売れるスピードより、在庫に積まれるスピードが速くなっている。在庫率(出荷比率分の在庫)は3月の101.5%から4月は102.1%、5月は102.4%へとだんだん上昇していて、電気装備と化学製品などを中心に 在庫が増えている。在庫自体が前月比で0.1%増加し、出荷は0.2%減少している状況である。
このような製造業の稼働率の下落は「原資材の価格急騰」「物流費の負担」「車両用半導体チップなどの部品受給難」の影響が大きいものとみられる。
製造業のこのような「3重苦」が、経済の回復の勢いを悪化させる可能性があるという懸念の声があがっている。韓国の民間シンクタンク“韓国経済研究院”のイ・サンホ経済政策チーム長は「製造業が輸出を主導しているのは、ITなどの一部に限られたものだ」とし「全般的に産業景気が活況しているとみるのは困難で、また 新型コロナウイルス感染症事態以前の水準の景気へと回復したとみるのも困難だ」と語った。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 96