復元されたチマ=31日、ソウル(聯合)
復元されたチマ=31日、ソウル(聯合)
400年前に埋葬された死者の衣類が、新技術の開発で現代によみがえった。
 国立民俗博物館は31日、金糸を織り込み模様を浮かび上がらせた絹地の衣装を原型保存することに成功したと明らかにした。これは昨年9月に慶尚北道慶州市の安康にある1600年代の墓から出土したもの。

出土された衣類などは水洗浄で汚れや悪臭を取り除く必要があるが、この生地は洗浄すれば金箔(きんぱく)がはげるため、これまで国内技術では保存処理ができなかった。民俗博物館の保存科学室は5か月間にわたる研究の末、国内で初めて金箔がはげない洗浄方法を開発した。

 スカートの「チマ」はウエスト回りが112センチメートル、丈は108センチメートルで、赤地に金糸でブドウと子どもが描かれている。上着の「チョゴリ」は幅140センチメートル、丈69センチメートルで、もとの色合いは確認できないが、えりと袖先がハスの花の模様で華やかに縁取られている。民俗博物館側は、この技術の開発が韓国服飾史の研究に新地平を開くきっかけになると話している。


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