飲酒の弊害と防疫の死角地帯、「野外での飲酒」に注意=韓国(画像提供:wowkorea)
飲酒の弊害と防疫の死角地帯、「野外での飲酒」に注意=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国ではレストランや居酒屋などで「5人以上の私的な集まり」の禁止が続き、暖かくなるにつれ野外でお酒を飲む人が増えている。このため専門家は、野外での飲酒がコロナ19(新型コロナウイルス)の感染をはじめ、各種事件・事故の原因になり得ると指摘している。

 実際、最近では飲酒後に行方不明になった大学生が、漢江の公園で死亡する事件も発生している。

 アルコール疾患専門病院「タサラン中央病院」のチェ・ガン院長は「アルコールは運動能力と反射神経を低下させるため、野外でも大きな事故につながりやすく、格別の注意が必要だ」と話した。

 野外での飲酒はコロナ19が広がる大きな原因の一つにもあげられている。コロナは飛沫を通じて伝染する。野外でも酒を飲んだり会話をするなど、緊密な接触をすれば感染の危険度も高まる。

 野外での飲酒によるコロナ19の再拡散と安全事故の憂慮が高まり、ソウル市は公園内の一部空間を禁酒区域に指定する案を検討している。 来月30日から施行される「国民健康増進法改正案」によって、各自治体は公共場所を禁酒区域に指定し、違反時には罰金を科すことができるようになる。

 同院長は「現在、野外での飲酒は市民意識に頼るしかなく、飲酒の弊害および防疫の死角地帯」とし、「一日も早く制度的基盤を作り、健康な飲酒文化をつくるべき」と述べた。
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