サムスン電子と米アップルがNANDフラッシュ専用の生産工場を共同建設する案は、アップルが消極的な立場を示したため白紙化したことが分かった。サムスン電子の関係者が14日に明らかにした。
 アップル側が消極的な立場に傾いたのは、このところサムスンをめぐり国内世論が悪化していることを懸念したためとされる。半導体工場の建設は、生産ライン1つあたり約3兆ウォン以上かかる大型プロジェクトであるだけに、アップルが共同投資と今後の事業展開の可能性について懐疑的になったようだ。

 サムスン電子は、このほどアップルが発売し圧倒的な人気を集めている携帯デジタル音楽プレーヤー「iPodナノ」にNANDフラッシュを供給しており、取引の拡大も進めている。アップルは事業に必要不可欠なNANDフラッシュの安定的な供給元を確保するため、現在別の半導体メーカーにも共同投資を打診しているもよう。


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