教師の55%が遠隔授業中に教権侵害を経験…「授業妨害・介入が多数」=韓国(画像提供:wowkorea)
教師の55%が遠隔授業中に教権侵害を経験…「授業妨害・介入が多数」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では、コロナ禍により遠隔授業が拡大し、保護者が授業に介入するなど、教師2人のうち1人は教権侵害を経験していることが分かった。

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全国教職員労働組合(全教組)は3日、このような内容の教権侵害実態調査の結果を発表した。今回の調査は、先月15日から27日まで全国の小・中・高校の教師を対象に行い、計1341人が回答した。

調査の結果、回答した教師の55%(738人)が教権侵害を経験したと答えた。一方、教権侵害の経験がないという回答は44.8%だった。

教権侵害を経験した教師の49.3%は‘教育部・教育庁・学校長など、管理者による教権侵害’を経験したと答えた。教師の教育権を尊重せず、リアルタイムで双方向授業を強要(63.4%)したり、教師の同意なしに授業を参観(21.8%)するという批判が多かった。

保護者(39.4%)と生徒(38.6%)による教権侵害も多かった。特に、保護者による教権侵害は教師10人のうち4人が経験したと答えた。主に双方向授業中に保護者が介入する場合が多かった。教師の教育活動に対して干渉(55.3%)したり、他の教師の授業と比較する(54.1%)という不満が多かった。授業の途中に教師に電話したり、夜明けに電話やメッセージを送ったりしたケースも33.9%だった。

生徒による教権侵害としては、飲食の摂取、授業と関係のない画面・書き込み共有などの‘授業妨害’が72.8%で最も多かった。授業中に教師の指示に従わないケースも61.8%にのぼった。教師に暴言、侮辱、名誉毀損などの発言(8.8%)をしたり、セクハラ(2.2%)のような深刻な教権侵害の実態も確認された。

キム・ミンソク全教組教権支援室長は「現行の教員地位法では管理者と保護者の教権侵害を解決する方法がない」とし「コロナ禍で遠隔授業が続き、これによる教権侵害が続いているため、教権実態に合った法律改正と制度整備が急がれる」と強調した。

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