北朝鮮、福島原発処理水放流決定の日本に“不法国家”非難=韓国報道(画像提供:wowkorea)
北朝鮮、福島原発処理水放流決定の日本に“不法国家”非難=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 北朝鮮が日本が福島原発処理水の海洋放流決定を“人類の生存と生態安全を脅かす不法国家”と非難した。

 北朝鮮はこの日、外務省日本研究所のチャ・ヘギョン研究員名義で発表した立場文で「日本が人類共同の宝である青い海を再び核汚物として汚そうとしている」とし、このように述べた。

 北朝鮮・外務省は、福島の海岸が『世界的に海の流れが速いところ』だとし、「数か月で済州(チェジュ)島付近の海域が汚染され、1年以内には東海(日本名:日本海)の全水域が、最終的には太平洋全体が“死の海”になる」と指摘した。

 続けて、「事故発生後10年間、日本政府と東京電力が原子力発電所事故処理と汚染物質排出に関連して公開性と透明性を保障せずに真相を隠そうとした事実が何度も発覚してきた」とし、「周辺国は日本を信頼しておらず、周辺の海の生態環境と漁業資源はもちろん、人類の生存に取り返しのつかない厳しい結果が及ぶという懸念も出ている」と主張した。

 また、日本がかつてイタイイタイ病や水俣病など、各種公害病を流行させた前歴があるとし、「日本は自らの利己的な目的実現のためなら、自国民の生命安全はもちろん、全人類を犠牲にする行為もいとわない不法国家だという実情がより赤裸々に明らかになった」と非難した。

 北朝鮮は今月13日、日本の処理水放流決定後、15日に朝鮮中央通信を通じてこれを批判する公式立場を明らかにしている。

 この日、個人名義や外務省名義で追加の立場を明らかにしたのは、この問題を国際社会共同の問題で対応しようという意図によるという分析も出ている。
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