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韓国 けさのニュース(4月8日)
◇野党から10年ぶりソウル市長 釜山市長選とも圧勝 来年3月の韓国大統領選の前哨戦と位置付けられた7日の再・補欠選で、保守系最大野党「国民の力」の候補がソウル、釜山の2大都市の市長選を制するなど、圧勝を収めた。ソウル市長職の奪還は10年ぶり。一方、革新系与党「共に民主党」はこの5年間、全国規模の選挙で連勝してきたが、来年の大統領選勝利と政権維持に暗雲が立ち込め始めた。中央選挙管理委員会によると、首都ソウルの市長選は国民の力の呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長(60)の得票率が57.5%、共に民主党の朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業部長官が39.2%だった。呉氏は市25区すべてで朴氏を上回り、18.3ポイントの差をつけて圧勝した。第2の都市の釜山市長選も、国民の力の朴亨ジュン(パク・ヒョンジュン)候補(61)が62.7%の票を集め、共に民主党の金栄春(キム・ヨンチュン)候補(34.4%)を圧倒した。◇大統領選レース本格化へ 与野党の対決構図は「霧の中」 来年3月の韓国大統領選の前哨戦とされるソウル市長選と釜山市長選を含む21の再・補欠選の終了とともに、大統領選に向けた動きも本格的にスタートした。野党の圧勝に終わった今回の選挙が文在寅(ムン・ジェイン)政権に対する審判となったことで、与野党の対決の構図にも変化が避けられず、選挙後の政局は大統領選に向けて急速にシフトするとの見通しが出ている。不動産を巡る失政などにより与党に吹いた逆風が大統領選までの11カ月間続くか、もしくはさらなる変化があるか、予測できない状況だ。◇アストラ製ワクチンで血栓の可能性 接種対象調整か 欧州医薬品庁(EMA)が英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンと血栓症の発生に関連がある可能性を認めたことで、韓国内での接種計画が調整されるかに関心が集まっている。政府はEMAの調査結果に対する専門家の諮問と予防接種専門委員会での議論を経て正式な立場を決定する方針だ。これに先立ち、政府の各官庁で構成する「新型コロナウイルス予防接種対応推進団」は7日、8日から開始する予定だった特殊学校従事者、幼稚園・小中高校の養護教諭らを対象としたアストラゼネカ製の新型コロナワクチンの接種を延期することを決めた。◇ホワイトハウス「非核化につながれば北との外交検討も」 米ホワイトハウスのサキ報道官は7日(米東部時間)の会見で、「われわれを非核化に向かう道に導くなら、北朝鮮との一定の形の外交を考慮する準備ができている」と明らかにした。一方、対北朝鮮制裁に関しては引き続き行うとし、同盟国やパートナーと協議していると説明した。北朝鮮の非核化に関連し、外交的アプローチや同盟国との調整によって非核化の方法を模索するとのバイデン政権のこれまでの立場を再確認した発言と受け止められる。