北朝鮮によるミサイル発射は、米政権に対する「計算された抗議」の表れであり、米韓を狙った「探索戦」だという見方が出ている(画像提供:wowkorea)
北朝鮮によるミサイル発射は、米政権に対する「計算された抗議」の表れであり、米韓を狙った「探索戦」だという見方が出ている(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は 再び弾道ミサイルと推定される飛翔体を発射するという強硬な行動を再開したのは、ジョー・バイデン米政権に対する「計算された抗議」の表れであり、米韓を狙った「探索戦」だという見方が出ている。

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韓国の対北専門家たちによると、北朝鮮が期待した米国の前向きな態度の変化がみられない状況で、自分たちの存在感を浮き上がらせながらも 中国と密着し米韓の反応をみるための意図だという説明である。特に 故キム・イルソン(金日成)首席の生誕日である来月15日の太陽節まで、北朝鮮による追加の挑発が続く可能性があるという懸念も出ている。

韓国 北韓大学院大学のヤン・ムジン教授は、北朝鮮による今回の弾道ミサイル発射について「キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長とチェ・ソンヒ(崔善姫)第1外務次官が続けさまに談話を通して、米国に敵対視政策の撤回を求めたが 変化がないことから、初めの神経戦で『押されない』という意志を示したものだ」とし「米国の反応をうかがうための目的が濃厚だ」と分析した。

バイデン政権による新たな対北政策の検討が最終段階に入ったことから、米国に圧力を加える最後のタイミングだと認識したのではという観測も出ている。アジュ(亜州)大学のチョン・デジン教授は「米国による対北政策の再検討に影響を与えると同時に、韓国政府を圧迫し続けるための動きだ」と解釈した。

一部では 米国のアジア巡訪の後 米中対立の溝が深まった状況の中、中朝蜜月を意識してのことだという見方も出ている。最近 キム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記は、習近平 中国国家主席と口頭親書を交わし、協力の意志を確認している。中国を背中にのせ、当分の間 米朝間の「神経戦」の様相が続くという分析である。

チョン教授は「今回の発射は、“強対強”・“善対善”という北朝鮮側の対米原則を如実に表している」とし「バイデン政権の対北政策の検討が完了し、人権問題などで対立が高まれば、米国に対抗して挑発のレベルを上げるという伝統的なシナリオが再現される公算が高い」と推測した。

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