国連は、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の妹キム・ヨジョン(金与正)党中央委員会副部長が、米韓合同軍事演習を非難する談話を出したことに関連し、朝鮮半島問題解決に向けた外交的対話の再開を重ねて促した。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 国連のステファン・ドゥジャリク報道官は16日(現地時間)、定例ブリーフィングで金副部長談話に対するアントニオ・グテーレス事務総長の立場を尋ねると「朝鮮半島の状況に対する事務総長の立場は同じ」とし「彼は対話を望む」と答えた。

 ドゥジャリク報道官は「彼は朝鮮半島の非核化を望んでいる。彼は軍事的にも修辞的(rhetoric)にも緊張が緩和されるのを見たがっている」とし「私は、私たちがこの問題の外交的解決策を見出そうとする主要行為者(player)たちの再関与(re-engagement)が見られることを願っている」と明らかにした。

 金副部長は「3年前の春の日に戻るのは難しいだろう」という15日付の談話で、今月8日に始まった米韓合同演習を「わが共和国(北朝鮮)を狙った侵略的戦争演習」とし「南朝鮮(韓国)当局が“暖かい3月”ではなく、“戦争の3月”、“危機の3月”を選択した」と非難した。

 金副部長は特に、米国に対しても「今後4年間、睡眠したいのが願いなら、最初から何もできない仕事を作らないほうがいい」と言及し、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)級長距離ミサイル試験発射再開の可能性を示唆したとの観測を生んだ。

 金副部長のこのような談話内容は、ことし1月に発足したバイデン政権に対する北朝鮮当局の最初の公式メッセージでもある。

 これに先立ち、米政府は「ことし2月中旬から北朝鮮との接触を試みたが、反応がなかった」と明らかにしていた。


Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 2