第7回光州ビエンナーレの芸術監督に抜てきされた東国大学教養教育院のシン・ジョンア助教授が取得したとされる学士、修士、博士の学位がすべて虚偽のものであることが確認された。
 東国大学の李相逸(イ・サンイル)学士支援本部長は11日、同校で会見し、米エール大学への問い合わせの結果、シン助教授が東国大学に提出したエール大美術史学科の博士号が虚偽であることが明らかになったと述べた。また、シン助教授がエール大学に学生として登録した記録もなかった。

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 これに先立ち、聯合ニュースは米カンザス大学などから、シン助教授の学士と修士の学位が虚偽である事実を確認しており、結局シン助教授の学士、修士、博士のすべて虚偽のものであることが判明したことになる。

 李本部長は、真相調査を通じてシン助教授と採用関連者に対する懲戒を下すとし、業務妨害と詐欺などの容疑で刑事告発する可能性もあると述べた。

 シン助教授はこれまで、2005年5月に「ギヨーム・アポリネール:原始主義、ピカビアとデュシャンの触媒」と題する論文で博士号を取得したと主張していた。李本部長は、2005年9月のシン助教授採用当時、博士号偽造と論文の盗作疑惑についての問題提起があったことから、人事チームからエール大学に問い合わせの書留郵便を送り、エール大学から「シン助教授は博士号を取得している」とのファクスを受け取ったと説明し、このファクスを信頼できる資料と判断しシン助教授を採用したと背景を明らかにした。また、緊急の確認要請だったことからファクスで回答が来たものと解釈し、郵便での回答が望ましかったが、ファクスだけで事実確認は十分だと考えたと述べた。

 シン助教授が取得したと主張する外国博士号は韓国学術振興財団には登録されていないが、この事実を採用当時に大学側が確認しなかったことは、優秀人材を特別採用することを急いでいたためだとしている。

 この問題をめぐっては、今月5日に東国大学の呉盈教(オ・ヨンギョ)総長名義でエール大総長に事実確認を求める公文を送り、正式な真相調査委員会が構成された。先月25日にシン助教授が提出した辞表については、真相調査委員会の調査結果を基に、理事会で受理される見通しだ。


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