◇震度9.0: 現地時間午後2時46分に発生した震度9.0の海底地震は、これまで記録された地震の中で最も強力な地震の一つである。
深さは約24kmであり、宮城県から東に130kmほど離れた地点で発生し、日本全域で強い揺れが検出された。
強力な揺れにより、日本本土本州島が東に2.4m移動し、地球自体が移動した可能性もあるという観測まで出てきた。
◇津波9.3m:地震によって起きた津波は、地震発生の約30分後に日本の海岸に至った。気象庁が観測した当時の津波の最大の高さは福島県相馬市で9.3mであった。
津波により家が完全に崩れたところも多く、にぎやかだった街も跡もを見つけることが困難なほど荒廃した。
◇犠牲者1万8426人: 当時発生したほぼすべての死亡者は津波による犠牲者であり、その数値は衝撃的だ。日本の警察庁によると、昨年12月までに確認された津波による死者数は1万5899人で、追加行方不明者が2527人増え、合計1万8426人が犠牲になったと推定される。
また、6000人以上が負傷し、避難中やその後死亡した間接的な犠牲者もいる。被害のほとんどは福島、宮城、岩手の3県に集中した。
◇原子炉3基メルトダウン: 津波は福島第1原子力発電所の冷却システムを破壊し、6基の原子炉のうち3基で炉心が溶けるメルトダウンが起きた。
地震当時稼働していなかった原子炉1基を含む計4基が破損され、1号機と3号機では爆発が起きた。
10年が過ぎたが、福島原発の廃炉はまだ続いており、すべて完了するまでに数十年かかると予想される。
特に大量の放射能汚染水の処理が問題となっている。浄化処理をすればほとんどの放射能が除去されるとはいえ、汚染水の海への放流については様々な関係者の勧告があり、依然として論争の種として残っている。
◇半径20km避難区域: 日本政府は、福島原発から半径20km以内の地域を「避難区域」として、そのエリアの住民を避難させた。
避難区域外に居住する住民の中も自発的に避難を選んだ人々が多かった。
福島県が2012年集計した総避難者は16万4865人だった。
◇福島2.4%「レッドゾーン」: 原発爆発事故当時、福島県の面積の約12%が立ち入り禁止区域に指定された。
過去10年間、日本政府は、大規模な汚染除去プログラムを実施した。
徐々に「安全な帰還可能地域」が広がり、現在では面積の2.4%だけが立ち入り禁止区域として残っている。
◇防波堤430km構築: 日本には元々防波堤が多いが、大地震の後、より高い防波堤が多く作られた。
最大の被害地域である福島と宮城、岩手の3県にまたがる総430kmに達する防波堤が設置される予定である。
防波堤の建設には、120億ドル(約13兆4976億ウォン)の予算が投入され、昨年9月時点の80%まで工事が行われた。
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