しかし、いまだに死亡事例とワクチンの直接的な関連性は明らかになっておらず、接種を避けるべきではないと保健当局は強調している。接種率が低下すれば、今年の冬の前までに集団免疫を形成することは難しくなる。コロナの克服が遅れるほど、防疫と経済的打撃はますます大きくなる。
4日、疾病管理庁によると、韓国内でコロナワクチン接種開始6日後に、接種後に死亡した事例が出てきた。現在確認された死亡例は2件ともアストラゼネカのワクチン接種が行われている病院で発生した。
死亡者Aさん(男性、50代)は、療養型病院に入院した患者で、2日9時半頃コロナワクチンを接種後、11時間経過後に胸痛と吐き気、呼吸困難を訴えて応急処置を受けたが、3日午前7時死亡した。
死亡者Bさん(男性、60代)は、療養型病院に入院した患者で、2月27日2時半頃、コロナワクチンを接種後、33時間経過後、発熱と全身筋肉痛などの症状を見せた。症状は一時好転したが再び悪化し、3日午前10時に死亡したことが分かった。
これらの死亡原因は、現在調査中である。ただし、ワクチン接種による一般的な死亡事例は接種後30分以内にあらわれる「アナフィラキシーショック」が原因で発生する場合がほとんどである。
この点を考慮すると、現在発生した死亡例はワクチン自体が原因だとは言えない状況である。ワクチン接種の過程で、外部の感染が発生したり、持病が原因で健康状態が急に悪化した可能性も排除できない。
翰林大学聖心病院のジョン・ギソク呼吸器内科教授は、「ワクチンが原因で亡くなった確率は100万分の1にもならない」とし「100万人のうち1人が亡くなってもワクチンにより最低でも数百人は生き延びることができる。ワクチンを避けるべきではない」と述べた。
海外でも接種後に死亡した事例は継続して発生している。しかし、ワクチンにより死亡したと確認されたケースはないと報告されている。ワクチン自体に欠陥がない限り、海外の予防接種も中断することなく継続している。
問題は、ワクチンに対する漠然とした不安が原因で、国内のコロナ集団免疫形成の時期が遅れることである。
ジョン・ウンギョン疾病庁長は前日の会見で、「(死者の発生で)不安が大きくなったと思う」とし「ワクチンは安全だと判断しており、接種対象者は過度の不安感を持たずに接種を受けてほしい」と述べた。
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