EUとのFTAで譲許案交換、韓国はコメの開放除外

欧州連合（EU）が韓国との自由貿易協定（FTA）と関連し、工業製品と農水産物などすべての商品市場を100%開放するという譲許（開放）案を韓国側に伝えてきた。韓国側も工業製品は100%開放するが、農産物ではコメなど150品目以上を開放から除外するとした譲許案をEU側に送った。
　外交通商部の通商交渉本部は10日、ベルギーのブリュッセルで16日から20日まで開かれる2回目のFTA交渉を控え、こうした内容の商品譲許案を交換したことを明らかにした。

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　EUは工業製品と農水産物の全品目を例外なく開放し、韓国の主力輸出品目である自動車についても現行の10%の関税を早期に撤廃する意向を示した。

　これに対し韓国は、工業製品は完全に開放するが、農水産物は1453品目のうちコメなど主要農産物150品目以上について開放しない考えを示し、EUが優位にある機械類と化学製品については開放時期を10年以上遅らせたいとする姿勢を伝えた。

　双方は5月にソウルで開かれた最初の交渉で、一部農産物は開放から除外できるとすることで合意し、工業製品の関税についてはFTA発効から10年以内にすべて撤廃するという原則を定めている。関税譲許方式は、即時撤廃と3年以内の撤廃、5年以内の撤廃に単純化する代わりに、センシティブ品目については関税撤廃期間を別途に定める。全商品の関税撤廃水準も、金額ベース、品目ベースのそれぞれで95%以上とすることにしている。


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