米国の総合医療法人に次いで日本のがん専門治療機関が、済州道での医療団地造成に取り組もうとしている。
 東京の医療法人社団医進会と、国内で抗がん免疫細胞を研究するNKバイオは9日、済州特別自治道庁で外国営利医療機関設立に対する3者間の了解覚書(MOU)を締結し、「済州メディカルリゾートセンター」造成への本格的な準備手続きに入った。医進会とNKバイオは道内にある建物を賃貸し、年内に小規模で外国医療機関を設立する。総額5千万ドルを投資し、3万坪規模の医療団地を作る計画だ。

 医進会は日本でがんを専門的に予防、治療する「小田クリニック」を運営する。理事長の小田治範氏は韓国と日本、中国で医学を学び3カ国の医師免許を持ち、ソウルとフランスでも病院を運営している。協力企業のNKバイオは、2003年から免疫細胞治療剤の研究に取り組み、抗がん免疫細胞治療剤の開発にも成功している。肝臓がんや胃がん、乳がん治療剤についても臨床実験を準備中とされる。

 済州道は昨年7月に外国営利医療機関の設立を認めた。外国の医療法人が済州投資に関するMOUを結ぶのはこれで2件となった。

 今月3日には米ペンシルバニア州の医療法人が済州道投資のMOUを締結している。9つの病院が参加するこの医療法人は、今年から2012年にかけ総額10億ドルを投資する計画だ。済州内に30万~40万坪の医療機関(4億ドル)を設立し、診療のために滞在する外国人の居住団地や患者の家族向けのリゾート施設など(6億ドル)を建設する予定だ。

 済州道の康山哲(カン・サンチョル)投資支援課長は、「世界の観光市場で医療観光の比重が日ごとに高まっている。済州道に関心を持つ海外の病院からの投資が実現するよう、行政手続きなどあらゆる支援で最善を尽くす」と話している。


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