1日当たりの新規感染者数はこのところ300~400人台で推移しているが、家族や知人の集まり、職場などに関連するクラスター(感染者集団)の発生が相次いでおり、感染者の規模はいつ拡大してもおかしくない状況だ。
政府は防疫対策「社会的距離の確保」の現行のレベル(首都圏は上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)と、直系家族を除く5人以上の私的な集まりの禁止措置を来月14日までの2週間据え置くことを決めた。
一方、政府はこの日から、全国の療養型病院・療養施設の入院・入所者と従事者を対象にワクチンの接種を開始した。
新たに確認された市中感染者382人を地域別にみると、ソウル市が129人、京畿道が135人、仁川市が14人で、首都圏が278人を占めた。首都圏以外の地域では慶尚北道が23人、全羅北道が15人、光州市が11人、釜山市、大邱市、忠清北道がそれぞれ10人、大田市が6人、江原道、全羅南道、慶尚南道がそれぞれ5人、忠清南道が2人、蔚山市と世宗市がそれぞれ1人だった。首都圏以外での感染者は計104人で、3日連続で3桁台を記録した。
家族や知人との集まりに関連する感染事例が相次いでいる。ソウル市陽川区では家族間や職場などで13人の感染が確認され、冠岳区でも知人や職場などに関連して15人が陽性と判明した。全羅北道郡山市(11人)、慶尚北道義城郡(6人)でも家族間で新たに感染が確認された。
このほか工場、療養型病院、コールセンター、宗教施設などでの集団感染の規模も連日拡大している。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは24人だった。このうち8人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの16人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から4人増えて計1585人になった。韓国国内の平均致死率は1.78%。重篤・重症患者は前日と変わらず144人となっている。
25日の検査件数は3万8852件で、前の日に比べ1374件少なかった。
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