24日(現地時間)ニューヨーク・タイムズは、米国食品医薬品局(FDA)が多国籍製薬会社ファイザーとドイツのビオンテックの新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」が標準冷凍庫の温度での保管を許可するようだと伝えた。
これと関連しファイザーは19日、一般冷凍庫の温度でのコロナワクチンの安定性データをFDAに提出した。ニューヨーク・タイムズはFDAが早ければ3月2日にはファイザーワクチンの新しい保管ガイドラインを公開すると予測した。
◇ファイザー、19日一般冷凍庫の保管実験結果を提出…氷点下20度で2週間保管可能
ファイザーによると、コミナティは氷点下25度から15度の温度で2週間問題なく保管が可能だったということだ。
現在、ファイザーワクチンは氷点下80から60度の間の温度で、最大6か月間保管することで許可を受けた。したがってファイザーワクチンを保管するための超低温冷凍庫を使う必要がある。もし冷蔵保管が必要な場合、患者に接種するために希釈していない凍結乾燥状態で5日間のみ保管可能である。
同じmRNAワクチンであるモデルナの場合、氷点下20度での保管が推奨されるが、一般冷蔵温度である2〜8度の間で最大30日間の保管が可能である。これ以外にもアストラゼネカ、ヤンセンとノババックスのワクチンは、従来のワクチンと同様一般的な冷蔵保管である。
ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)は「(これまで)氷点下20度で保管できるデータを継続的に収集した」と述べた。
もし新しい保管法が許容される場合、超低温冷凍庫がなくてもファイザーワクチンの接種が可能となり、該当ワクチンの供給と配布がより容易になると思われる。ただしファイザーワクチンがFDAから一般冷凍庫に保管できるように許可を得ても、国内で適用されるためには食品医薬品安全処から新たに承認を受けなければならない。
◇国内で27日から接種を開始…3月20日までに1次接種完了
来る27日からファイザーワクチンの接種を開始する国内防疫当局もファイザーワクチン接種のために氷点下75度の冷凍保管が可能な超低温冷凍庫を別途購入した。
25日、チョン・ギョンシル新型コロナウイルス予防接種対応推進団 予防接種管理班長は新型コロナウイルスの定例ブリーフィングで「新型コロナウイルスの治療病院従事者には、国際ワクチン供給機構である“COVAX facility”を介して導入されたファイザーワクチンが提供され、接種は3月20日までに完了する計画だ」と明らかにした。
ファイザーワクチンは26日、インチョン(仁川)国際空港経由で5万8,500人分が確保され、接種日初日の27日に300人に接種され、5つの予防接種センターへ1次出荷され3月8日に予防接種センターから接種機関(82の機関)へ順次発送される。
3月の第1週には中央予防接種センターで接種が行われ、圏域と地域予防接種センターの医療陣に教育が行われる。
一方、25日基準でファイザーワクチンの接種対象の同意率は95.8%で、5万4,498人が接種に同意した。
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