研究チームは個人のストレス度を把握するため、心拍数、自律神経バランス・活性度の測定結果を総合的に分析し、心拍間隔変動係数(SDNN)を算出した。その結果、69人(29%)は深刻なストレス状態、33人(14%)は正常とストレスの境目にいるとされ、43%がストレスを抱えていると診断された。
心拍変動とは、絶えず変動している自律神経系のゆらぎにより変動する心周期のゆらぎを指す。これまでのストレス測定には設問調査などが用いられてきたが、こうした方法は客観性に欠けるとの指摘も上がっていた。
今回の研究では自律神経の均衡状態を分析する医療機器を用い心拍変動を測定し、その結果、128人が心拍数が非常に高いか低いという結果が出ている。このうち、心拍数が正常値より多い「頻脈」が47人、正常値より少ない「徐脈」が81人だった。頻脈はストレスや不安焦燥が要因となる可能性があり、徐脈は疲労感を与えるもととなる。また、交感神経と副交感神経の比率を現す自律神経均衡度測定結果では42%が不均衡か大変不均衡という状態を示したほか、自律神経活性度測定でも大変悪いまたは悪いと判断された人が44%に達し、慢性ストレスの疑いがあるか、該当するという結果を示した。
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